佐藤真紀(さとうまき)

居住地

神奈川県

職業

中小企業診断士

実績のある分野

流通 小売 農地

支援可能分野

マーケティング戦略 市場・競合分析、ターゲット設定、営業指導等
新商品企画 商品コンセプト立案、商品開発、価格決定等
経営管理 事業計画、資金調達、数値管理等

私が貢献できること

農産物の活用を含む食品関係に関わる仕事に約20年携わってきました。
食品卸商社での消費者の実食調査に基づく商品の仕入れ、販路開拓を目的とした展示商談会や販売会の企画運営、そして地域の農産物を活かした商品企画や開発計画等々の支援を通じて、「市場に受け入れられる商品をつくる、売る」ということを常に考え、支援をさせていただいてきました。ひとつの商品をつくって売るには、食品流通の各段階においてハードルがあり、このいくつものハードルをこえなければならないことにチャレンジする生産者や製造者の方々を、これからも支援していきたいと思っています。

■ 得意分野の実務経験・支援実績の概要・成果

年月日 地域 農林水産物 専門分野 概要・成果
2018/06-2021/03 埼玉県 ねぎ、ブロッコリー、とうもろこし 経営改善 【企業概要】  K社は、約1200aの耕地で、ブロッコリー1500a、スイートコーン400a、ねぎ200a等を作付 している。平成28年8月に法人化した。  代表は、就農の当初から6次産業化への展開を考え、10年目には自社生産のねぎを使った加工品シリーズ(ねぎドレッシング、ねぎ油、ねぎバター醤油、ねぎみそ 他)を順次開発、発売した。 普段からブログ、ホームページを活用し、自社農産物や加工品の紹介、農作業風景、農産物の生育状況等といった自社の取組を紹介している。  【支援の概要・成果】 総合化事業計画の作成支援:平成30年認定。販路開拓の際の取引方法や、商品のブラッシュアップを支援した。平成30年売上高約8千万円から令和2年6月期売上高は1億円を超え、令和4年度には加工品単体売上で1千万円を超えた。順調に6次産業化の事業を拡大している。 経営改善計画の策定支援:令和元年、専門家とともに、加工施設の規模拡大による成長戦略を描いた。損益分岐点分析をもとにした資金繰りや組織の配分、また新設加工所動線計画、衛生管理支援を行った。結果、農繁期での支出>収入を解消し資金繰りを改善した。加工施設を10㎡から約100㎡への拡大とともに、衛生管理の専門家による指導により、当社の実情に合ったHACCPへの取組を促進した。
2021/06-2022/09 埼玉県 ブルーベリー 経営管理 【企業概要】 S社は、令和2年に造園会社の子会社として設立した。主な事業内容は、埼玉県内での公園管理とソーラーシェアリング事業のソーラーパネルの下でブルーベリー、ぶどう、ワインぶどうを生産している。農産物の生産・加工・販売を行う6次産業化に取り組むことを計画し、令和7年にはブルーベリーを中心とした観光農園の開業に向けて準備している。 【支援の概要・成果】 社長をはじめ、役員、担当者が、社内の考えがまとまってない状況であったため、まずは現状の整理から始めた。内部環境として、①自社主要活動②リソース③パートナーの必要性について、自社の強みを探し、不足する資源の調達について、社長をはじめ、役員、親会社の担当といった本事業の中心メンバー4名と議論した。さらに、④お客様への提供価値を誰にどのように伝えるのか⑤今後どのようにお客様との関係性を構築したいのか、についても議論した。なるべく、各メンバーが意見を言いあえるように心がけた。  議論したことは、全て書き出し、見える化して共有することを繰り返した。 以上により見えてきた課題は以下のとおりである。 ①個別課題を確実に実行するためのスケジュール落とし込み ②仕入・加工、販売、運営に関する(外部)パートナーとの連携構築 ③お客様が長く滞留できる施設づくり 上記課題①は、観光農園開園に向けて漏れなく重複することなく実行する上で必要最低限なことである。②は、従業員は役員、パート含めて10名のため、人的な資源が決定的に不足していることから、特産品の商品加工を外部の専門業者に委託、軽作業は授産施設や地域のシニア登録派遣業者との連携などを準備することになった。③は、難しい課題ではあるが、事業を持続的に行う上で必要なことであり、直接的間接的に売上も左右することを認識するよう話しあうようにした。
2018/10-2019/08 埼玉県 ねぎ 経営管理 【企業概要】 支援対象は、ねぎ生産のF社とねぎ卸商社のT社である。両社はグループ会社として、平成31年に設立された。F社は、ねぎ生産及び、取引先の要望に応じたねぎの種類や量を全国の連携ねぎ農家から調達する機能や、カット加工・パッケージングを行っている。 T社は、北海道から鹿児島まで、30ヶ所の契約農家、農業協同組合(JA)等から、年間を通じたねぎの仕入を可能にした流通網をつくり、現在も拡大し続けている。産地や品種に拘った安心安全なねぎを提供している。また、量販店、加工業務、中食、外食産業と幅広い流通への納品実績が多数ある。 【支援の概要・成果】  総合化事業計画の作成支援:F社は、6次産業化ファンドに取組み、量販店や飲食店等各業態でのニーズにあった規格(太さや本数・荷姿・オリジナル包材等)のきめ細かい対応を実現するため、 ねぎのカット加工設備を備えた冷蔵工場建設のための資金をファンドで調達した。これに伴い、総合化事業計画の作成も含め、総合的に支援した。