大山純直(おおやますみなお)

かごしま農業・農産物直売所何でも相談所 代表

居住地

鹿児島県

職業

農林水産業技術職

実績のある分野

その他 その他

支援可能分野

農林⽔産物の⽣産技術 ⽣産工程管理、作物転換等
経営管理 事業計画、資金調達、数値管理等
経営改善 事業再⽣、事業再構築、戦略策定等

私が貢献できること

 これまでの実務経験を活かして,6次産業化に対応した農業技術改善支援,経営改善支援ができます。併せて6次化産業化農家等の経営実績・分析結果を基に中・長期農業経営計画作成支援や家族周期別の農家所得目標設定支援や実践支援もできます。
 また,農産加工組織や農産物直売所等への支援実績を基に,6次化産業化経営体等へ総合的な活動支援ができることで,6次化産業化農家等を核とした地域の所得向上や雇用機会の増大の支援もできます。

■ 得意分野の実務経験・支援実績の概要・成果

年月日 地域 農林水産物 専門分野 概要・成果
2019/09-2022/12 大島郡喜界町 さとうきび 農山漁村資源活用 新設黒糖工場での黒糖商品製造・販売を目指すさとうきび農家の6次化支援に各種内容で支援に取組んできた。  まず,6次化を始めるにあたって自社の黒糖製造工場が必要であり,支援当初から工場建設のための資金調達方法および編成計画作成支援をおこなってきた。  新たに建設する黒糖工場は「HACCPの考え方を取り入れた」工場とすることを提案した結果,県内での導入事例として2例目の蒸気釜(関節加熱方式)利用の工場とすることになった。  それらの工場建設のための各種補助事業や公庫資金等を検討した結果,無利子の近代化資金と事業再構築補助金を活用することになった。両資金に関係する必要な黒糖製造計画・販売計画及び返済計画の作成支援もおこなった。補助金の窓口となった鹿児島銀行担当とは連携して計画作成を行った。  結果,令和4年12月に「HACCPの考え方を取り入れた」黒糖工場が完成し,令和5年2月から本格的に試験製造を開始した。  資金決定後は,黒糖販売計画と工場稼働計画及びそれに対応した原料さとうきびの利用計画作成支援も行った。工場稼働シートは商品販売量・販売額とさとうきび利用量と連動し,併せて収支計画及び返済計画とリンクするシートとした。
2023/05-2024/03 大島郡喜界町 さとうきび 農山漁村資源活用  工場建設支援を行ってきた結果,令和4年12月に「HACCPの考え方を取り入れた」黒糖工場が完成し,令和5年2月から本格的に試験製造を開始した。  支援農家の黒糖製造技術は,蒸気窯による製造のため従来の製造技術と大きく異なり,蒸気釜利用マニュアルはあるものの,製造マニュアルはなく安定した製造技術確立までは試行錯誤の技術構築が想定されたため,全工程の製造技術習得支援をおこなってきた。  また,工程管理表を作成しすべての工程を各機材を利用して数値化するように支援した。製造毎の工程記録の結果,品種や搾汁液Brixの違いを数値化でき黒糖の品質差も数値化できるようになった。  特に,pH調整方法と調整時の温度や加熱処理温度が不明な点が多かった。先進県の沖縄県のデータ・論文の収集,研究者への質問・アドバイス等をもらい製造技術に反映させた。その結果安定した黒糖製造ができるようになった。  そのデータと製造コストと照合させながら商品開発や商談会へ対応できるように支援してきた。現在大手卸会社3社と商談中である。  また,作成した評価表で事前に黒糖の官能評価や商品評価を行い商品開発に活かしている。  さらに黒糖製造工程で排出されるバガス(さとうきび搾りかす)は畜産農家の飼料や堆肥の材料として,また糖分を多く含んだ蒸気窯等の洗浄水は施設園芸農家の土壌還元剤としての利用を図るために,関係農家とのネットワーク化を提案した。  平行して総合化事業計画書作成支援も行ってきた結果,令和6年4月に申請し,令和6年6月末に認定予定となった。
2020/09-2022/03 奄美市 島豚 農山漁村資源活用  「奄美で生まれた島豚を奄美で食べてもらいたい」との(株)カイセイの目標達 成に向けて支援を開始した。その中で「奄美市が新設する賭殺場,加工施設への参加の是非」が緊急課題として新施設への参加の是非,経済性等その解決を急ぐとしてその支援を行ってきた。 支援内容は,既存販売方法の実態調査や既存製造・販売経営実績と新設施設参加での経営試算との計画経営比較提案などであった。  それらの支援活動の結果,養豚部門の詳細な経営実績や繁殖実績が提示された。それらの実績から養豚部門の赤字が明らかになり,出荷率が62%と低いことが原因として考えられた。  繁殖実績から各肥育ステージ毎の死亡率も明らかになったので,出荷率が低い原因を,県農業大学校養豚部教授(獣医師)に診断してもらった結果,肥育ステージでの管理に問題があることを指摘された。  特に,肥育舎でのアンモニアガス発生による呼吸器障害が主な原因として考えられること。その要因として肥育舎床や敷料の材質,交換期間等の改善を指摘された。  その結果を報告し,肥育舎の衛生管理の実態把握と改善に取り組む必要性を説明した。  農大教授から,飼育や畜舎等の衛生管理に取り組む場合は獣医師等の専門家のアドバイスをもらいながら進めることが効率的・効果的であることも指摘されたので,(株)カイセイで今後これらの検討を行う場合は,大島地区の家畜保健衛生所の職員の出席も求めるように提案した。    これまでの支援活動の結果,養豚部門の経営実績や繁殖実績を提示してもらえるようになり,問題が明確になり具体的な課題解決活動ができる様になった。