堀田学(ほりたまなぶ)

福井県立大学経済学部 教授

居住地

福井県

職業

経済学部教授

実績のある分野

教育 流通 小売 文化 歴史 農業遺産

支援可能分野

情報発信・広報 HP、リーフレット、動画、PR、SNSマーケティング等
教育 農山漁村体験、教育ファーム、食育等
マーケティング戦略 市場・競合分析、ターゲット設定、営業指導等
新商品企画 商品コンセプト立案、商品開発、価格決定等

私が貢献できること

これまでの支援・研究の経験を特に活用できる内容は次の3点です. ① 地域ブランド形成;地域ブランドの成功には,(a)認証基準の公正性,(b)商品群の統一性,参加する事業者・主催者の意思統一が鍵であり,それには初期段階のセットアップの適切さ,ステークホルダー間をとりまとめるファシリテーターの存在が必要です.それらの知識・技能を提供し,成功に導きたいと考えています.② 農協の営農・販売診断;宮城,長野,愛媛,島根等,多様なJAの調査診断の経験を活かし,県・単位 JA,部会レベルに対しても改善策を考えます.③ 流通・マーケティング支援;本来の専門分野の卸売市場法や流通の現場の知識を生産者のマーケティング改善に活用します.
近年で地方公共団体や普及センター等の公的な機関からの相談に対応することが増えています.利害関係のない立場からの支援をいたします.

■ 得意分野の実務経験・支援実績の概要・成果

年月日 地域 農林水産物 専門分野 概要・成果
2009/09-2014/03 広島県安芸高田市(JA広島北部) 茶(ハブ草茶) 新商品企画 ハブ草茶の高品質商品「三矢えびす」をペットボトル容器飲料として商品化・販売した.
2009/04/01-2020/03/31 広島県・安芸高田市(安芸高田市地域振興事業団) 食品(しょうゆ,味噌,クッキーなど),竹製品(炭,石鹸,竹酢等),工芸品等 他事業者とのネットワーク 行政主導の地域ブランド「あきたかたのたから」の認証制度設立以来,申請商品の審査委員長の担ってきた(130品目以上を審査認証).また商品の改善・販路開拓に関する助言を行ってきた.
2010/04-2015/08/31 広島県・庄原市市役所 農家レストラン,農家民宿,食品加工等など 他事業者とのネットワーク 新規事業者に対する庄原市の助成金の審査委員会の委員を務めた.
2012/06- 東京都(町田市) 農業協同組合(人材育成) 雇用・人材育成 教育部JA経営マスターコース(OJT研修講師) 全中,全農,単位JAの先鋭の職員(例年40名前後)を対象としたOJT研修で「農業協同組合論」を担当した.
2018/04/01-2020/03/31 広島県6次産業化プランナー 加工,マーケティング マーケティング戦略 広島県内の6次産業化の支援活動として,件認定の6次産業化プランナーをしてきた.そこではワイナリーの設立,製パン店立ち上げ,農事組合法人の加工(ドライ食材)の着手の相談・支援等を行った.県外への異動に伴い2020年に退任した.
2019/04/01-2020/03/31 びんご6次産業化アドバイザー(福山市を中心とした備後地域) 加工・販売全般 他事業者とのネットワーク 福山市が独自に設定している6次産業化支援事業のアドバイザー(中央,県のプランナーに相当)を行ってきた.そのうちの一例として,ダイジョ芋の生産・加工の高度化のための専門家(九州の研究者の招聘・コーディネイト)を行った.県外への異動に伴い2020年に退任した.
2020/08/03-現在 愛知県(JA愛知中央会) JA営農指導員を対象とした研修 雇用・人材育成 JA愛知中央会に属する営農指導員を対象としたOJT研修であり,マーケティング概念・分析方法,事例分析について講義するとともに,産地強化のための企画立案のサポート講評を2020年度から毎年行っている.
2021/03/05-現在 福井県 全般(稲作,果樹,畜産) 雇用・人材育成 農業普及センターの事業成果発表の講評と企画立案の改善・アドバイスを2020年度以降,例年担当している.
2021/03/09-現在 福井県(福井県農林水産部主催) ぶどう,ワイナリー設立 マーケティング戦略 福井県主催のふくいワインカレッジにおいて,開業計画に対するコメント・講評をマーケティング・地域づくりの視点を重視して2021年度から例年,行っている.
2022/7-2023/3 宮津市(京都府) 青果物全般 マーケティングおよび農業振興 宮津市の依頼を受けて,同市内の農業生産・販売の実情を把握し,域内流通の高度化のための提案と特産品づくりの提案を行なった.
2022/3-2023/5 福山市 青果物全般 マーケティング 在日外国人のニーズに適した農産物の生産および販路形成についての提案を行なっている(継続中).
2022/7-2023/6 坂井市竹田地区(福井県) 全般 地域活性化 中山間地域の地域活性化の方針を作成し,取り組まれて10年になる地域の新しい方向性の検討の提案を行なっている(継続中).
2023/8-2024/3 福井県(全域) 米(稲作)中心 経営改善 福井県農林水産部部園芸振興課の委託を受けて,①アンケート調査,②ヒアリング調査,③政策提案を含んだ報告書を作成した. ①では福井県内の稲作を中心とした優良な経営体101者に対して,アンケート調査を行い,集計・統計分析を行なった.②では(i)稲作専業型,(ii)6次産業導入型,(iii)園芸作物導入型,(iv)協業経営など,タイプの異なる経営体にヒアリング調査を行なった.③提案として,(a)稲作の場合,経営耕地面積の拡大を主軸とするべきであること,(b)経営者能力,とりわけ労務管理能力向上のための学習会等の必要性および(c)新規就農者を家族経営者として育成する政策振興のみならず,メガファームに斡旋し,後に暖簾分け・半独立といったルートを地方公共団体は示すべきであることを提示した
2024/3-2024/3 福井県 米・園芸作物 福井県農業試験場高度営農支援課外部評価 農業試験場の普及員の活動内容の報告に対して評価を行なった. 今回は2つの重点課題に対する評価であった. 重点課題A:活力ある農業経営体の育成 重点課題B:稼げる園芸の振興(果樹) の2課題に対する活動評価をした.重点課題A 普及活動は園芸に傾斜しがちであるが,稲作のリーディングファーム育成を明示的に扱っており,評価できた. 重点課題B: 主産地形成には組織的生産・販売が必要となるが,県の普及員とJAの営農指導員の連携強化の必要性を指摘した.特に販売・マーケティングについては営農指導員がより機能を高める必要性を提示した.
2023/12/6-2024/2/9 徳島県 さつまいも JA特産品づくりおよび販路形成(商談会出展) JA里浦の「里むすめ」は鳴門金時の最高級としてブランドが確立している.しかしながら,①従来ほどの高値での取引が見られなくなっており,②近年の安納芋や紅はるか等に見られる"ねっとり系"が流行している.そこで(A)今後の生産の方針を考え直すと同時に,JAと生産者の意思統一をなっていた.同時に(B)昨年度から加工に取り組んでいるが,販路形成をどうするかが課題となっていた. (A)については,個別農家による新しい品種の導入を否定はしないが,JA全体としては高系14号を中核のまま変更せず,生産者との会合を提案した.JA参事と青壮年部会会長,女性部会と会合を持ち,意思統一を図った. (B)については,JAグループ国産農畜産物商談会に出展することを提案し,実現した.